職員リレーエッセイ

  

09 後悔は愛情

私は時々お寺に行って座禅をします。
マインドフルネスがいろいろな企業でのメンタルヘルスで取り入れられていますが、マインドフルネスはこの座禅がルーツと言われています。

お寺で座禅する良さは2つあります。
1つ目は、座禅そのものです。
静かな落ち着いた空間の中で呼吸に集中しますが、非日常な空間と行為で心洗われる気持ちになります。
2つ目は和尚さんのお話です。
さまざまな生き方や四苦八苦(生老病死)に対しての考え方など、生きる知恵を話してくれます。


ある日、私が座禅会に行っている和尚さんから「後悔は愛情」という話をしていただきました。
『お通夜や葬儀の時に、故人の家族から「生前もっとこうしてあげたかった、あの時こうしたらよかった」という言葉をよく聞きます。後悔の念というのは、その人への思う気持ち(愛情)がなければ決して生まれません。それだけ故人に対して愛情があるのであれば、その愛情を後悔としてという形でなく、今後も墓前に手を合わせ愛情という形で注いであげてください』

故人だけでなく、子どもや大切な人などにも当てはまることではないでしょうか?
よい出来事もつらい出来事も自分がそれをどう捉えるのかで気持ちというのは大きく変わります。今はさぼり気味ですが、時々自分と向き合いながらリセットする時間を大切にしたいと思います。

Written by 社会福祉士 M