職員リレーエッセイ

  

13 長靴を見ると思い出す、子育ての苦い思い出

私には2人の娘がいます。子育てはたくさんの後悔と反省の日々でしたが、今でも忘れられない1番大きな後悔。それは……

次女の話になります。まだよちよち歩きでオムツの頃、どうしても出かけなければならない時間に寝てしまって、悩みに悩んだあげく、すぐだからと次女をおいて出かけました。

用事をさっさと済ませ急いで家に帰ると、リビングの窓が開いていてカーテンがゆらゆら。あわてて家中(狭い家ですが)、名前を叫びながら探しましたがどこにもいません。


外に出て行ってしまったんだ!と自転車で慌ててそこら中を探し回りました。
通りがかった人皆に「このくらいの女の子、見ませんでしたか?」と聞きながら。

家に帰ってはいないかと戻ると見知らぬ女性と娘が立っていて、人目もはばからず次女を抱きしめながら大きな声で泣いてしまいました。次女もずっと泣いていたようで顔はぐちゃぐちゃ、オムツはびしょびしょ(当時は布オムツで頑張っていました)、雨も降っていないのに長靴を履いて(これしか自分で履けなかったので)なんて申し訳ないことをしてしまったのだろうと猛省しました。
女性の話では、泣きながら歩いていて名前を聞いても「お母しゃん」としか言わず、困ってたまたま出会った方に「この子を知りませんか?」と尋ねたそうです。すると、「この子は知らないけど、この子にそっくりな女性なら知ってる」と言われ我が家にたどり着いたとのこと。のちにお母さんに似ていたから無事に家に帰れたんだよ、と次女に言うととっても嫌~な顔をされました(笑)

あれから20数年、今では笑い話となりましたが、長靴を見ると当時を思い出し、胸がキュンとなります。

長女には3人の子どもが産まれ、毎日奮闘しています。それを見守りながら、お母さんみたいに後悔しない子育てをしてね、と祈るばぁばです。

Written by 事務 E