たんぽぽコラム

フリートーク

著者:永井康徳

  

第20回 【重大発表】 ゆうの森、新たな挑戦へ 〜桜十字グループとの統合発表〜


統合の発表

このたび、私たち医療法人ゆうの森は、桜十字病院グループとの戦略的統合を発表いたしました。
2000年の開業以来、25年間。私たちは「患者さんが納得し、満足できる在宅医療」という理念を掲げ、一人ひとりの患者さんに寄り添う医療を実践してきました。
今回の統合は、単なる組織の拡大ではありません。ゆうの森が積み重ねてきたこの「あたたかい在宅医療」を、日本全国に届けるための新しい挑戦です。


なぜ今、この統合なのか

皆さんは「2040年問題」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
2040年、日本の年間死亡者数は約168万人に達すると予測されています。病院のベッドが足りず、「看取り難民」が社会問題になる。そんな未来が、もう目前に迫っているのです。
でも、本当の問題は何だと思いますか?
それは場所が足りないことだけではありません。「誰が、どのような想いで、最期を支えるのか」という、人としての尊厳に関わる問題なのです。
私たちが目指すのは、単に「死を待つ場所を提供する医療」ではありません。「最期までその人らしく生きる医療」。それを、日本中の誰もが当たり前に受けられる社会を作りたいのです。

ゆうの森が大切にしてきたもの

25年間、私たちが何より大切にしてきたのは、患者さま一人ひとりの「物語」です。
医療はどうしても、医師が客観的に診て施す「Doingの医療」が主体になりがちです。でも本来の医療の価値は、患者さまに寄り添い、その人生を支える「Beingの医療」にあると、私は信じています。
そして、それを実現するために不可欠なのが、疲弊しない「チーム医療の仕組み」と、その想いを体現する"人"を育てる「教育」です。


統合で何が変わるのか

今回、桜十字グループという大きな組織と手を組むことで、何が変わるのか。
桜十字グループは、組織デザイン力、経営力、そして発信力を持っています。私たちゆうの森が25年かけて確立してきた在宅医療のあり方を、この力と掛け合わせることで、質の高い在宅医療を「社会インフラ」として、全国に実装していくことができるのです。
たんぽぽの綿毛が、風に乗って遠くまで運ばれていくように。
全国には、質の高い在宅医療を提供したいと願いながらも、医師の複数体制が作れず、疲弊しているクリニックがたくさんあります。そうしたクリニックを支援し、共に学び合い、質の高い在宅医療クリニックのグループを形成していく。それが、私たちの新しい役割です。


これからのビジョン

私たちは、「在宅医療フロンティアプロジェクト」として、新しい取り組みを始めます。
研修・教育プログラム、レセプトセンター構想、全国の仲間たちとのネットワーク。様々な仕組みを通じて、質の高い在宅医療を、日本中の「当たり前の選択肢」にしていきたいと考えています。

ゆうの森の理念は、これからも変わりません。
患者さまとご家族が、最期の瞬間まで尊厳を持ち続けられる医療。多職種が支え合うチーム医療の精神。この初心を忘れず、新たな使命に向けて歩んでいきます。
誰もが満たされた「人生の結び方」を選べる社会へ。
皆さん、これからも応援していただけると嬉しいです。

以下の関連動画では、桜十字グループの那須一欽さん(Chief Marketing Officer:マーケティング責任者)との対談をご覧いただけます。

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