四季録に救われた

永井先生の愛媛新聞の四季録にあった『大切な人の死に目に会えない事は不幸ではない。
亡くなるときに大切な事は、その瞬間を見ることではなく本人が楽に逝けること。』
この言葉に救われました。

仕事が終わってから遠距離の通勤をしていました。
たまたまその日は娘たちも帰ってきていて、母に「また来るね」と挨拶をして帰り、
いつもは夜帰る私もその夜は、病室に泊まっていました。
せっかく泊まっていたのに、ロビーで看護師さんと少し話をして病室に戻ったら、
母はもう一人で逝ってしまっていました。

一人で逝かせてしまった。
こんなに近くにいたのに、それも私が看護師さんと話がしたくて…。
本当は誰にも言っていませんが、私が体力の限界を感じ始め、母のことをいろいろ聞いていたのです。
なんと罰当たりな娘でしょう。
母を、心ゆくまで見ることができてよかったと思いながら最後の最後でこんなことになってしまって、
その思いがずっと心に引っかかっていました。

新聞の記事を読んで本当に救われました。ありがとうございます。

私にはこれから父を見送るという大仕事が待っています。
それはいつ始まるのか分かりませんが、私の人生の大きな仕事と思い、
コロナのこの暑い夏も乗り切りたいと思っております。