講演、講座等の様子や、皆様からお寄せいただいた声です。(2023年)

2023年7月29日(土) NEW
主催:医療法人桜十字病院
演題:桜十字NST研究会Vol.14「食支援は究極の多職種連携~亡くなるまで食べるためには~」
講師:医療法人ゆうの森 理事長 永井康徳
会場:医療法人桜十字病院(熊本市)

初めて熊本市で講演させていただきました。ハイブリッド開催で合計400名を越える参加をいただきました。今回の講演でいただいた感想の一部を共有します。


◆看取りでは、最期の瞬間をどう過ごすかが家族も負担であり不安が大きい部分でした。最期の瞬間を見なくてよいと話して差し上げること、確かに!と思いました。気づいたら亡くなっているくらい、穏やかに亡くなることは幸せなことだと、これからはご家族にお話ししたいと思います。
◆「できるできないではなく、やるかやらないか」という言葉が印象的でした。
◆栄養士さんや調理師さんが、食事の個別対応をされており、とても労力がいると思いましたが、患者さんの笑顔や一言一言に感動しました。自分も何ができるか考えて行動していけたらと思います。
◆点滴が吸引回数を増やしていることや、点滴を止めることで食欲がでることに驚きました。お酒を飲ませてもいいんだとびっくりしました。
◆利用者さま目線で本人が望んでいることを専門職が話し合い、実現させてあげられることは利用者さまが満足するだけでなくスタッフ自身も働くモチベーションを高めることにつながることを知りました。気づきを頂ける大変ありがたいお話でした。
◆やはりまだまだ訪問管理栄養士は少ない。先生が仰ったように、採算が取れません。採算を考えると20名以上の患者さまの訪問が必要となります。今後制度の改正や、訪問栄養士が必要と思ってくださる医者が増えて訪問栄養士が増えるようになればいいなと思っております。
◆今まで食べられなくなった時にどうやったら食べてもらえるか考えてばかりいました。食べられなくなった時は体が処理できない状態という一文で、納得というか、ようやく食べられない方の状況が理解できたと思います。
◆病院では絶食になったまま最期を迎える方が、ご自宅に帰りあんなに嬉しそうにお食事をされる場面を見てとても感動しました。医療者の食べることを諦めないことが、一人一人の幸せや喜びにつながることを今回の動画で目の当たりにし、私自身もその気持ちを大切にしたいと思いました。
◆一人一人たった一度の最期に、納得のいく最期を一緒に考えることができるよう寄り添える看護師になりたいと思いました。
◆在宅医療の基本に戻れた気がします。常日頃専門性を意識していましたが、看取りの時には、人として関わる事の大切さもあっていいのだと言われた気がして、安心しました。
◆看取り期の食支援は病院での食事療養とは全く違うものだということを感じました。どれだけハイカロリーのものを食べさせられるかに重点をおいていましたが、カロリー云々ではなく食べたいものを優先するということが最大の食支援になるということを学びました。
◆今日お話を伺うことができて、在宅にかかわるようになって15年来の悩みが晴れたような気持ちです。並々ならぬご苦労が推察されました。先生の穏やかな口調の中に、確固たる理念を感じました。全国で先生の本が読まれている現状、5年後、10年後、日本の未来が少しでも明るくなるようにともに微力ですが、精いっぱい頑張ろうと思いました。
◆管理栄養士として20年近く働いていますが、永井先生がおっしゃっていた「大きな声で食べたいものが言える人は食べられるようになる」は、まさにその通りだと思います! 昨日も誤嚥性肺炎で2人入院してきましたが、おひとりは「高菜ごはんが食べたーい」と言われたので、さっそくSTと相談したところでした!病院でもできる限り口から食べられるように、支援していきます。



桜十字病院講演画像

桜十字病院講演画像


2023年6月21日(水)
主催:味酒地区まちづくり協議会
演題:味酒地区まちづくり協議会講演会「おうちへかえろう~在宅医療という選択肢~」
講師:医療法人ゆうの森 理事長 永井康徳
会場:味酒公民館

愛媛県松山市味酒地区の方を対象に講演をさせていただきました。今回の講演でいただいた感想の一部を共有します。


◆看取りの瞬間はそばに居なくてもよいという言葉に頭を打たれた思いです。死に対して恐さが薄れた気がします。
◆看取りの考えが変わり、自宅での最期に希望が持てました。
◆仕事で看取りを経験していますが、「最期のときはそこに居なくてもよい」ことを、不安になっているご家族様に伝えさせてもらっています。ずっとついていてもトイレに行っている間に亡くなることもあり、本人が望まれたことではないかとずっと思っていたので、自分が思っていたことが間違いではなかったと思うことができました。
◆新聞の先生のコラムを切り取りファイルに綴じておりました。先生の著書を友人にも送り、大変喜ばれています。本日のお話も、他の町の方も心待ちにしていると思います。
◆病院では医療機器につながれ、死に向かうにつれて笑顔が見られなくなり、介護者も諦めムードになっています。講演中に紹介されていた患者さんは、最期まで諦めないで看取れて家で過ごせていました。よいお話をありがとうございました。
◆「人生は限られているから美しい」「医療者も国民も死に向き合っていない」「楽なように、やりたいように、後悔しないように」。この言葉は、これから死を受け入れる日に向けて心に響くメッセージとなりました。
◆親のこと、自分のこれからのこと、思いを巡らせながら聞かせていただきました。テーマにある「在宅医療という選択肢」が気持ちを楽にさせてくれました。
◆現在たんぽぽクリニックにお世話になっています。家に帰ることを選んで本当によかったです。先生に来ていただくと安心し、顔を見るだけで元気が出ます。みなさんのおかげで食事もとれるようになりました。



味酒公民館講演画像

2023年6月7日(火)~13日(火)
主催:NPO法人 口から食べる幸せを守る会
演題:NPO法人 口から食べる幸せを守る会 第11回全国大会「医療を最小限にすれば亡くなるまで食べられる!」
講師:医療法人ゆうの森 理事長 永井康徳
会場:オンデマンド配信

オンデマンド配信にて、医師、看護師、管理栄養士等の方を対象に講演をさせていただきました。今回の講演でいただいた感想の一部を共有します。


◆患者さんの食べる動画がとても印象的でした。調理師さんはあまり患者と関わるイメージはなかったですが、たんぽぽクリニックではしっかり関わる姿があり羨ましく思いました。
◆輸液を止めることで食欲が戻ってくるケースは非常に興味深く思いました。痰の量や浮腫の状況なども評価しながら、必要性を見極め、医療を最小限にする努力は大切と改めて反省させられました。
◆「最期まで食べられる」を実現するための情熱と方法のヒントを教えていただきました。
◆患者・家族は、永井先生をはじめ多職種チームの方々に寄り添っていただけるなんて、どれほど心強いことかと思いました。支える医療は「Being」の医療とのお話に共感し、TTC=とことんケアという対応を実践していることにも素晴らしい!と思いました。
◆医療を最小限にすれば食べられる、ということをどれほどの人が知っているだろうか、医療者自身も知らないのではないか、と思いました。食支援は要介護高齢者の生活において、後回しになりがちですが、幸せな最期を迎えるには重要な要素であることを感じました。
◆たんぽぽ先生のチーム活動により、多くの幸せが導かれている様子に感銘を受けました。私も学びを伝達したいと思います。
◆点滴が経口摂取の邪魔をしている可能性があることを教えていただき、経口摂取への1つの選択肢として考えさせていただこうと思いました。


2023年5月19日(金)
主催:医療法人社団ホームアレー
演題:第29回ホームアレー無料オンラインセミナー「多職種連携で行う在宅医療~亡くなるまで食べるためには~」
講師:医療法人ゆうの森 理事長 永井康徳
会場:オンライン

オンラインにて多職種連携に関する講演をさせていただきました。今回の講演で一番印象に残ったこと等、いただいた感想の一部を共有します。


◆最小限の医療が患者の負担を軽くするということがよくわかりました。
◆その人らしい生活を送ってもらうために、日々工夫されて、一人に時間を割いてというのが感動しました。「亡くなる前だから食べられない」と私も説明していきます。
◆私は栄養士であり、在宅介護もしているため、本人の意思で食べるということをとても大事にしてきました。本日のセミナーは実例を交えた内容で、大変勉強になりました。「最後の1時間」のマンガは涙でいっぱいになってしまいましたが、「本人の食べる権利・生きる権利」を剥奪することは誰にもできないですし、その部分が軽視された世の中になりつつあることが悲しいです。
◆ACPは早ければ早くしても問題はないということ、体が対処できない点滴などはかえって負担になってしまうこと、亡くなる瞬間にそばにいなくてもよいということが特に印象に残りました。
◆終末は医療を減らすことで本人が楽になる、口から入る水分量で予後予測をされていることなど、たくさんの学びがありました。
◆看取りに携わる者として、やはり事業所全体で共通認識を持つことが重要であると感じました。TTC(とことんケア)、私もそんなケアをしてみたいです。
◆「医療者の無知は患者にとって罪」、スキルアップを痛感しました。
◆今回の講義に出会えたことを感謝申し上げます。父を在宅で看取った経験から講義の全てを自分の父に置き換えて聴かせていただきました。一生懸命在宅医療に取り組まれるスタッフを育て上げ営むたんぽぽクリニックが魅力的で、一緒に働きたいと憧れました。先生の講義を多くの方が拝聴し、家で亡くなりたいという人の希望を叶えてあげられるといいなと切に思いました。私自身が振り返りこれでよかったんだと改めて自分を納得させられました。「早すぎるACPはない」「TCC発令」、すばらしいルールだと感動しました。
◆在宅医療の医師が、利用者と家族の死に対し、真摯に向かい合っている姿勢に感銘を受けました。死を避けて通らないその姿勢が大事だと思いました。
◆「たかが一時間、されど一時間」、グッときました。
◆「独居でも看取りはできる」に私も背中を押してもらったように思います。


2023年2月25日(土)
主催:高知市在宅医療介護支援センター
演題:高知市在宅医療・介護連携推進のための多職種研修会「多職種連携で行う食支援~亡くなるまで食べるためには~」
講師:医療法人ゆうの森 理事長 永井康徳
会場:オンライン

オンラインにて多職種連携に関する講演をさせていただき、医療関係者約250名が参加されました。いただいたご感想の一部を共有します。


◆涙を流しながら見ました。本当に感動し、とても参考になり今後に活かせる素晴らしい研修でした。
◆患者さんとの信頼関係を作り、患者さんのやりたいことを皆で叶え納得のいく最期を迎えることができたのは素晴らしいと思いました。これで正解だったんだ、と後で思える看取りをするためには、一緒に悩んで意思決定することが大事なんだと理解しました。
◆輸液量によって概ねの予後予測をしながら支援の枠組みを本人や家族とも共有し関わる手法が分かりやすく印象に残りました。
◆在宅で看取ることは少しでも家族との時間を大切にする目的はもちろん本人の意思を最低限の医療を行えば最大限尊重できることを知りました。本人が食べたい、飲みたいという希望が叶ったときの発言、表情、その様子を見て喜ぶ家族を見て、究極の支援であると感じました。
◆食べられなくなった状態で少しでも長く生きてほしいので点滴を希望する家族に対して、「亡くなる前に点滴をしないことを納得してもらう4つのポイント」は分かりやすく、実際に現場で説明する際に活かすことができると思いました。
◆本人がどんな死を望んでいるのか?亡くなっても「これで良かった」と納得できる看取りをするためには「人生会議」=意思決定を支持する。そのためには絶対に多職種での連携が必要なのだということを実際に事例を通じて学ぶことができた。
◆「自らが無力であることの自覚を持つ」この意識が連携に対しての支援者として立ち位置や役割について大事で、良いチームケアにつながると思いました。
◆「医療が看取りの邪魔になってはいけない」という言葉には、そのような視点はなく目から鱗でした。


2023年2月5日(日)
主催:公益社団法人愛媛県栄養士会
演題:公益社団法人愛媛県栄養士会 生涯教育研修会「多職種連携で行う食支援 ~亡くなるまで食べるためには~」
講師:医療法人ゆうの森 理事長 永井康徳
会場:オンライン

オンラインにて多職種連携に関する講演をさせていただきました。今回の講演で一番印象に残ったこと等、いただいた感想の一部を共有します。


◆最期まで食べるために、多職種が一丸となって取り組むことが印象に残りました。
◆食べることを諦めないということを多職種で共有することの大切さを知りました。
◆結果より悩む過程を大切にすることが印象に残りました。
◆医療を最小限にして食べられるようになる、それを支える医療支援があるということを知りました。
◆ご本人主役での食支援の映像(寿司屋台など)が特に心に沁みました。
◆食べたいものを多職種で協力して形にしているところに、とても感動を覚えました。
◆最期の瞬間を見ていなくてもよいということは、自分自身の経験と重なり、とても考えさせられました。
◆患者様それぞれ個々のニーズに合わせた対応をされていることに大変感銘を受けました。食べたいと思ったものを口にすることができたときの患者様の表情が心に染み入りました。
◆早い段階から話し合いを重ね、揺れ動く思いに寄り添うことで、少しでも「ご本人や遺される方々の納得のいく最期」というものに近づけるかもしれないと思わせる数々の事例に励まされました。


2023年1月19日(木)
主催:西予市地域包括支援センター
演題:西予市ケアマネ勉強会 おうちに帰ろう! ~在宅医療という選択肢~
講師:医療法人ゆうの森 理事長 永井康徳
会場:オンライン

オンラインにて講演・グループワークを開催し、西予市周辺のケアマネージャーや保健師・看護師・社会福祉士の方が40名参加し、意思決定支援について熱心な議論が交わされました。
いただいたご感想の一部を共有します。


◆『食べられなくなったら死ぬのではなく、死ぬ前だから食べられなくなった。』当たり前のような言葉ですが、それを誰もが当たり前と受け止められるようになれたら良いと思いました。
◆講演の初めに、「存在自体が安心できる医療でありたい」と言われた先生の言葉が印象的でした。たんぽぽクリニックの在宅医療を受けられることで、安心して自宅での生活を送れる患者さんがおられると感じました。
◆意思決定支援におけるタイミングや寄り添い方、人生会議についてとても参考になりました。常に患者様、家族様に寄り添うことの大切さを再認識させていただきました。そして、決めたことはいつでも変更可能であること。これからの支援に生かしていきたいと思います。
◆"人それぞれ"その人らしく生きることとは?…を改めて深く感じることができました。 色んな場面でのプレゼンテーションに胸が熱くなりました。また言葉のひとつひとつに深い想いがあふれていて、たくさんの気づきを覚えることができました。本当にありがとうございました。
◆永井先生は医師という立場でありながらも、医療処置を最優先するのではなく、最期まで本人の戸惑いや家族の思いに寄り添い、当たり前のようで一番難しい最期まで人間らしく(その人らしく)過ごせる関りを続けながら最期を看取られる姿や、医療は最小限にし、食べる事を諦めないという考えのもと、それを実際に取り組む姿勢にとても感銘を受けました。再び食べられるようになった利用者さんの笑顔や言葉がとても印象的でした。
◆先生が話されていた「食べたいものを大きな声で言える人は食べられる。」という言葉が印象に残りました。また看取りの時には点滴をしないという選択が、本人の尊厳を維持する為に大切である等、勉強になる事が多くある研修でした。
◆たんぽぽ俵津診療所の先生方と一緒に多くの方の看取りの携わらせていただいたことを思い出しながら受講しました。ご一緒させてもらったご家庭で先生方のご家族に向けられた言葉は今でも私の中に残っており、現在進行形で支援する中でも私の経験値として生かされています。
◆独居でも看取れる在宅医療について。永井医師から1例でも経験や成功例があるかどうかで変わると言われたこと。今までは家族が看取ることが大事と考え、独居での看取りを考えていなかった。これで良かったと最期に思われることが一番だと聞き、そう思っていただけるよう支援していきたい。