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みかんの花香る、懐かしい我が家へ 「家で死にたい。家が一番です」看取りを含めた自宅での加療を希望されたナツキさん(90歳男性・仮名)のお宅は、のどかな丘陵地にあり、代々みかん農家です。「紅まどんな」という愛媛産の希少なみかんを育て、品評会では表彰されるほどでした。人生の最期を過ごす場所は当然我が家で ― ナツキさんの選択に、迷いはありませんでした。 訪問診療開始時のナツキさんは、慢性心不全、大動脈弁狭窄症の進行に加え、徐々に認知機能の低下がみられていました。ナツキさんの奥様は数年前にご逝去され、その際も当院がお看取りの支援で関わったのですが、肉親が家で最期を迎える経験をしているためか、終末期に身体の負担になる点滴をしないこと、食べられる分だけ食べて自然に看ていくことに対して、ナツキさんもご家族も理解がありました。ナツキさんは息子さん夫婦と同居され、お嫁さんが熱心に介護しています。愛犬のゴールデンレトリバーは大切な家族の一員なのでしょう、診察時には部屋のドア付近でナツキさんの様子をじっと見守っていました。
第44回 医療を最小限にすると口から食べられる
第43回 ヒトを診る医療
第42回 「患者をよく知る看護師」が在宅医療の質を高める
第41回 在宅医療で大切なこと
第40回 看取りの質を高める8つの大切なこと
第39回 理事長永井から見学者の方に伝えたい10ヶ条 PART3
第38回 理事長永井から見学者の方に伝えたい10ヶ条 PART2
第37回 理事長永井から見学者の方に伝えたい10ヶ条 PART1
第36回 医師偏在の解決方法
第35回 在宅医療のグローバル化
第34回 経験は未来へとつながっていくから、今を大切に生きよう
第33回 摂食嚥下栄養チーム『ドルチェ』の取り組み
第32回 管理栄養士が在宅患者と家族にもたらす喜び
第31回 「食べられる可能性」を見極める チャートを作りました!
第30回 「生きがい」づくりのお手伝い
第29回 「生きる」を支える訪問リハビリテーション
第28回 食べることは、生きること
第27回 なぜ多職種で連携してミーティングを行うのか?
第26回 奇跡の人
第25回 新しい医療のかたち
第24回 在宅医療の質=理念(熱い思い)×システム(ノウハウ)×人財(制度の知識)
第23回 緩和ケアと在宅医療の導入時期は?
第22回 できることとすべきことは違う
第21回 イノベーションとしての在宅医療
第20回 「治す医療」から「支える医療」への変革
第19回 食支援は究極の多職種連携
第18回 理念の浸透
第17回 家族が後悔しない方法を考えぬく『看取りのプロデュース』とは?
第16回 患者さんと一度で信頼関係を築く方法
第15回 ウクレレの魔法
第14回 誰のための医療なのか?
第13回 自分の無力さを自覚することから多職種連携がはじまる
第12回 誘拐犯の名前は・・・
第11回 余命1週間からの復活 ~たんぽぽ寿司~
第10回 地域に根ざす
第9回 恩返しの俵津プロジェクト
第8回 桜とみかんの野副峠 ~へき地診療所への道~
第7回 私の在宅医療の原点
第6回 ポジティヴヘルス ~「健康」とは何か?~
第5回 なぜ意思決定支援が重要になってきたのか
第4回 続編 たんぽぽ先生の在宅医療エッセイ ~本人の最善に向き合う!~
第3回 多職種連携に必要なこと
第2回 患者さんの希望を叶える多職種チームになるために
第1回 なぜ多職種連携は必要か? ~連携は「自らの無力さ」の自覚からはじまる~
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