お問合せ電話番号 (089) 911-6333
在宅医療で求められるのは、専門知識よりも患者対応力の高さです。医療従事者が技術や知識の向上に努めるのは当然ですが、それ以上に大切なのは、一人の人間として患者にどう向き合うかということです。 ある薬剤師の体験が、この真理を物語っています。70代の末期がん女性を担当した彼女は、夜間や休日でも薬を届け、家族と丁寧に向き合いました。専門的な処方提案よりも、人として寄り添う姿勢を貫いたのです。処方箋の調剤という業務を超え、ケアマネジャーや訪問看護師との「顔の見える関係」を築き、チーム医療の一員として患者家族を支えました。 患者が亡くなった葬儀で、娘は感謝の手紙を読み上げました。「母のような人たちが安心して家で過ごせる在宅医療がもっと広まることを願う」と。 薬剤師は「何も力になれなかった」と謙遜しましたが、実際は家族の心に深く刻まれる存在になっていました。終末期には薬は不要になっても、人としての彼女自身が必要とされていたのです。
第52回 最期まで口から食べる権利
第51回 在宅医療での医療用麻薬の使い方
第50回 最期まで自分らしく生きるために~諦めなかった専門職たちの挑戦~
第49回 意思決定支援に重要な5つのポイント(再掲載版)
第48回 人生会議をしよう!
第47回 食べられないことを見守る ~穏やかに最期を迎えようとする時、栄養士としてできること~
第46回 食支援は「やるか、やらないか」
第45回 意思を持って見守る栄養指導
第44回 医療を最小限にすると口から食べられる
第43回 ヒトを診る医療
第42回 「患者をよく知る看護師」が在宅医療の質を高める
第41回 在宅医療で大切なこと
第40回 看取りの質を高める8つの大切なこと
第39回 理事長永井から見学者の方に伝えたい10ヶ条 PART3
第38回 理事長永井から見学者の方に伝えたい10ヶ条 PART2
第37回 理事長永井から見学者の方に伝えたい10ヶ条 PART1
第36回 医師偏在の解決方法
第35回 在宅医療のグローバル化
第34回 経験は未来へとつながっていくから、今を大切に生きよう
第33回 摂食嚥下栄養チーム『ドルチェ』の取り組み
第32回 管理栄養士が在宅患者と家族にもたらす喜び
第31回 「食べられる可能性」を見極める チャートを作りました!
第30回 「生きがい」づくりのお手伝い
第29回 「生きる」を支える訪問リハビリテーション
第28回 食べることは、生きること
第27回 なぜ多職種で連携してミーティングを行うのか?
第26回 奇跡の人
第25回 新しい医療のかたち
第24回 在宅医療の質=理念(熱い思い)×システム(ノウハウ)×人財(制度の知識)
第23回 緩和ケアと在宅医療の導入時期は?
第22回 できることとすべきことは違う
第21回 イノベーションとしての在宅医療
第20回 「治す医療」から「支える医療」への変革
第19回 食支援は究極の多職種連携
第18回 理念の浸透
第17回 家族が後悔しない方法を考えぬく『看取りのプロデュース』とは?
第16回 患者さんと一度で信頼関係を築く方法
第15回 ウクレレの魔法
第14回 誰のための医療なのか?
第13回 自分の無力さを自覚することから多職種連携がはじまる
第12回 誘拐犯の名前は・・・
第11回 余命1週間からの復活 ~たんぽぽ寿司~
第10回 地域に根ざす
第9回 恩返しの俵津プロジェクト
第8回 桜とみかんの野副峠 ~へき地診療所への道~
第7回 私の在宅医療の原点
第6回 ポジティヴヘルス ~「健康」とは何か?~
第5回 なぜ意思決定支援が重要になってきたのか
第4回 続編 たんぽぽ先生の在宅医療エッセイ ~本人の最善に向き合う!~
第3回 多職種連携に必要なこと
第2回 患者さんの希望を叶える多職種チームになるために
第1回 なぜ多職種連携は必要か? ~連携は「自らの無力さ」の自覚からはじまる~
おうちでの看取り
在宅医療の質を高める
在宅クリニック運営のノウハウ
在宅医療の制度の知識
フリートーク NEW