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「心から先生を信頼しています。家で最期を迎えるためのお手伝いをお願いします」 訪問診療の初日、ユキミさん(88歳)はそう話し、病状の告知を望まれました。腹膜播種と多臓器への転移があり、予後1ヶ月という厳しい状況でしたが、病院では納得のいく説明がなく、「自分の体のことをはっきり知りたい」と強く訴えていました。家族もその願いを尊重し、本人に病状を伝えることになりました。 ユキミさんは過去に家族の看取りで当院と関わりがあり、「ここなら本当のことを話してくれる」と信じて託してくれたのです。告知を受けたユキミさんは、「人はいつか亡くなる。余命を知った上で人生の終いをしたい」という覚悟を静かに見せてくれました。 その後、家には親戚や友人が集まり、ユキミさんは笑顔で過ごしていました。「友達に会いたい」「あのレストランで食事がしたい」と願いを話してくれ、当院の「望み叶え隊」が動き、体調に配慮しながら外出の準備を進めたのです。
第42回 気持ちの揺れを許容しながら、納得できる選択肢を
第41回 死に向き合う過程で見えた本人の意志と家族の決断
第40回 「患者さんが死に向き合えること」よりも、大切にしたいこと
第39回 「あの時、何を伝えたかったのだろう?」、患者の死が研修医に教えたこと
第38回 「理解はできても、納得はできない」というご家族にどう向き合うか?
第37回 患者と家族で意見が異なる場合の意思決定支援のあり方
第36回 言葉は患者・家族の人生を左右する。安心させる伝え方とは?
第35回 「1年前に入院しないと言ったから、入院させない」患者は意思を変えてはいけないのか?
第34回 終末期の意思決定支援 自分らしい最期とは?
第33回 本人への告知シリーズPart3「本人へどう告知するのか?」
第32回 本人への告知シリーズPart2「患者本人の思いを置き去りにしない告知」
第31回 本人への告知シリーズPart1「本人に告知しなくていいのか?」
第30回 息を引き取る瞬間を誰かがみていなくてもいいんですよ【後半】
第29回 息を引き取る瞬間を誰かがみていなくてもいいんですよ【前半】
第28回 どんなに覚悟していても、気持ちは揺れるもの ~身内の看取りで学んだ意思決定支援~
第27回 納得できる過程とは?
第26回 看取りのプロデュース
第25回 なぜ「自宅での看取り」が普及しないのか?
第24回 楽なほうがいいか、1分1秒でも長く生きるほうがいいか
第23回 告知に向き合う
第22回 胃ろうをするか否か
第21回 どんな状態でも家に帰ることはできます
第20回 看取り支援は百人百様 ~柔軟に対応を~
第19回 わがままな患者さんを許容できるか?
第18回 自然に逝くということ
第17回 家で亡くなったら警察沙汰!?
第16回 意思決定支援に重要な5つのポイント
第15回 死に向き合う
第14回 納得できる最期とは何か
第13回 亡くなる前に点滴はいらない
第12回 亡くなる瞬間はみていなくてもいい
第11回 家で臨終を迎えるとき
第10回 大切な人の『死に目』に会うということ
第9回 最期の瞬間に医師はいらない!
第8回 最期の3日間
第7回 埼玉県医師銃撃事件に思う
第6回 「亡くなるまで食べる」ことの意味
第5回 点滴をする選択、しない選択
第4回 一人暮らしでの看取り
第3回 本人の気持ちに思いを馳せる
第2回 ブラックジャックの名言
第1回 天寿と長寿
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